ベクトルの問題

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ベクトルは、基本的な定理を使って問題を解いていくことができる。例えば、三角形ABCがあり、線分BC上に点Dがあるとする。この時ADベクトル(以下ベクトルは省略)=AB+BDと表示でき、BDをtBCと表現し、BCは、AC-ABと表現できる。そこで、AD=AB+t(AC-AB)

        =tAC+(1-t)ABと表現できる。

このとき使っている定理、公式は

      AD=AB+BD

      BD=tBC

      BC=AC-AB 

              の三つだけ。これを駆使して様々な問題を解いていくことができる。

 

それからもう一つ。

三角形ABCとBC上の点Dで、ADをABとACで表現するとき、点DからACへABと平行になるような線を引く。そしてその交点をEと置く。同様に点DからABに向けて、ACと平行になるように点F置く。このとき、AD=AE+AFになり、このときAE=(BDの比)×AC AF=(DCの比)×ABになり、平行線の性質によって、比を使って、AD=(BDの比)×AC+(DCの比)×ABと表現できる。そして(BDの比)+(DCの比)=1になるので、例えばBDの比をtと置くと、AD=tAC+(1-t)ABとなる。