自分の仕事に満足できない

 自分の仕事に満足できないということには、自身が形成する価値と、その価値を引き渡すことになる他者とのかかわりの中にあった。つまり、他者とのかかわりを直接的に感じられないということ。ここには自身が形成する価値が、自身の直接的な意思において形成されているのか、他人に動かされる形で形成されているのかということの違いもある。

 つまり、私たちが自身の仕事に満足するためには、自身が自らの意志で形成した価値が、他者と共有されていくことが求められるといえるのであり、この自ら自身において、自身の価値を形成するということが、まさに自身の仕事そのものを充実した意識の中で執り行っていくことであるということができるのである。